サロマ湖周辺には魅力的な観光スポットが多く存在しますが、ここではその代表的なビュースポットとなるワッカ原生花園を中心に紹介しています。
ワッカ原生花園は、サロマ湖とオホーツク海を隔てる細~い砂州の部分。この東岸5kmほどがサイクリングロードとなっており龍宮街道と呼ばれています。レンタサイクルもあるためオホーツク海とサロマ湖見ながらを原生花園の中を快適にサイクリングできて最高に気持ちいいですよ。
特に初夏の晴れの日なら風も心地いいので絶対行くべきおすすめのスポットです。
この他にサロマ湖東側の立ち寄りポイントを下記マップのルートで紹介します。
- Ⓐサロマ湖展望台
- Ⓑ北勝水産(帆立バーガー)
- Ⓒ左折ポイント1
- Ⓓキムアネップ岬
- Ⓔ左折ポイント2
- Ⓕ左折ポイント3
- Ⓖ船長の家(海鮮ランチ・宿泊)
- Ⓗワッカ原生花園ネイチャーセンター
北勝水産の「帆立バーガー」ホタテはいつも揚げたてサクサク
サロマ湖展望台から東側ルートを下り、国道239の突き当りを右折して網走方面へ向かいますが、右折直後の右手に「直売」と書かれた大きな看板があります。ここが(株)北勝水産。
この会社はホタテ、サケ、イクラ、カニなどを加工・出荷していますが、直売店で買うこともできます。
北勝水産直売所の外観 出典:北勝水産ウェブサイトより引用
ここで人気になっているのが「帆立バーガー」。ホタテのフライとレタス、スライストマトが入っていて、ホタテ2個入だと360円、3個入りだと450円くらい。ホタテは大きめですがやや薄い感じもします。半分にカットしているのか、揚げると生に比べて薄くなるのかもしれません。
私は2個入りを食べましたが、注文を受けてからホタテを揚げるので、アツアツ・サクサクでとっても美味しかったです。
帆立バーガー3個入り (株)北勝水産ウェブサイトより引用
この他にもサーモンバーガー、時鮭バーガー、帆立カレー、コーヒー、おみやげなどがあり、加工品や活ホタテなどもあって、その場で食べることもできます。テーブルも5台くらいあったと思います。
化粧室もきれいなので、ちょっと小腹がすいたら寄ってみてください。
北勝水産直売所の館内 出典:北勝水産ウェブサイトより引用
- 営業時間:9:00~16:00
- 定休日 :水曜日
- 場 所 :常呂郡佐呂間町浪速52(上記マップⒷ地点です)
- 営業時間や定休日・料金などは変更される場合があります。お店の公式サイトで最新情報を確認してください。
もし、焼きホタテを食べたい方は、道の駅サロマ湖へ寄ってみるのも良いと思います。他にカキやタコの唐揚げもあって、色々食べてみましたが全部おいしかったです。
道の駅は北勝水産から3kmほど戻る感じになりますが5分ほどで着きます。また、サロマ湖展望台を西側に下りた方が距離は短くなります。
キムアネップ岬へ向かう道はとっても快適
北勝水産から5kmほど東へ走るとキムアネップ岬があります。ここは夕日やキャンプ場、サンゴ草で有名ですが、国道239号を左折してからキムアネップ岬へ行くまでの道も快適で大好きです。
国道239号を左折するポイントに信号機はありませんが、左手に案内看板がありますので迷うことはありません。この先へ向かう方も3kmほど多く走るだけなので寄ってみてください。
下の写真はキムアネップ岬手前のサンゴ草群生地です。見ごろは9月中旬くらいですが、20年以上前は写真の通りほとんど見ることができないほど減少していました。
キムアネップ岬へ行ったらそれで終わりではありません。特におすすめしたいのはキムアネップ岬から国道239号へ戻るまでの帰り道の風景です。
ルートの選択肢は次の3つありますが、私のおすすめルートは③です。
①湖岸沿いの道道858を走る。(Google Mapのデフォルト)
②道なりに直進して国道239号へ戻る。(Google Mapの第二候補)
③国道239号と道道858の中間の道を走る。(おすすめルート)
上記マップに示す③のルートをおすすめする理由としては、走っている車もほとんどなく、農作地帯の中をまっすぐ伸びる道がとても気持ち良く感じられるところです。
①の道道858は湖岸の道ですが、林の中を走ることになります。しかし、サロマ湖側の木は少ないのでうっそうとした暗い感じではありません。林の中が好きな方や真夏に自転車で走る方は日陰になる場所が多いので涼しくてよいと思います。
海鮮ランチ「船長の家」の冷蔵庫はサロマ湖
ワッカ原生花園へ向かう道は、国道238からサロマ湖東岸の道道442方面へ左折し、湖岸に沿って走ります。分岐点には目立つ案内標識もあるため迷うことはないと思います。
ワッカ原生花園方面へ左折する500mほど手前の右手に海鮮ランチの「船長の家」があります。ここは37室の大きな民宿ですが、11:00~15:00まではレストラン「船長の台所」を営業しており、海鮮丼などを食べることができます。
主なメニューはウェブサイトに記載されている下記のような海鮮系で、1200円~3000円超です。
「船長の台所」の主なメニュー 船長の家ウェブサイトより引用
夏季は基本的に無休ですが、漁の状況により休みになる場合もあります。ウェブサイトによると、“サロマ湖が、私達の冷蔵庫と思って営業しております”と記載されています。
民宿「船長の家」は1泊2食付きで9000円ほどですが、夕食はテーブル2つ分くらいの量が出ます。男性でもほとんどの方は食べきれませんので、カニなどは冷凍してもらってお土産として送ることになります。宿泊の詳細は下記の記事で紹介しています。
- 営業時間:11:00~15:00
- 定休日 :夏季は無休 漁の状況により休みになる場合があります。
- 場 所 :北見市 常呂町 栄浦 サロマ湖畔(上記マップⒼ地点です。)
ワッカ原生花園のサイクリングは快適過ぎて絶対おすすめ!
ワッカ原生花園は、サロマ湖とオホーツク海を分けている細い陸地の東部分です。海流によって運ばれた砂が長い時間をかけて堆積していったものと言われており、砂州(さす)または砂嘴(さし)と呼ばれます。
(両者の違いは諸説ありあいまいですが、ここでは対岸につながったものを砂州、繋がっていないものを砂嘴と呼びます)
サロマ湖めっちゃ楽しみです。
砂州って通れるんですよね?長さとか幅ってどのくらいですか?
砂州の長さは25kmほど、最も細い部分の幅は200mほどです。
この東側の一部5kmほどがサイクリングロードとなっていて、「竜宮街道」と呼ばれています。もちろん徒歩もOKです。
- Ⓐワッカネイチャーセンター
- Ⓑあずま屋(分岐点)
- Ⓒ第二湖口
- Ⓓワッカの水(終点)
細くて長い砂州なので、ぜひ斜め上からの3D航空写真を見てください。Google Mapの3Dの航空写真
すごーい!これめっちゃいいじゃん。絶対行ってみたい!
砂州の右がオホーツク海、左がサロマ湖です。
真ん中付近に両方をつなぐ第二湖口が見えますよね、このちょい先まで行くことができます。
ワッカ原生花園をおすすめする理由は、砂州の両側にある青いオホーツク海とサロマ湖見ながらを原生花園の中を快適にサイクリングできるからです。初夏なら風がとっても爽快で気持ちいいですよ。
おすすめの時期はやっぱり多くの花が咲く6月下旬から7月中旬くらいまで、7月下旬だと咲いている花の種類が少なくなるのでやや遅いかもしれません。
私は6回ほどサイクリングを楽しんでいますが、晴れていれば何度でも訪れたい場所です。
6回も?それ変態じゃん。
まずは10分くらいでいいので、ネイチャーセンターの展示物を見ながら、サロマ湖の成り立ちと咲いている花々をざっくり頭に入れて、パンフレットをもらっておきましょう。
Ⓐ地点のネイチャーセンターからⒷ地点の東屋の分岐まで800mほどです。Ⓑ地点は丁字路になっていて右折もできますし、右手のあずま屋に自転車を止めて砂浜を渡ればオホーツク海へ出ることもできます。ここは花が多く咲いている左側のルートがおすすめです。
下の写真はⒷ地点の手前からⒶ地点であるネイチャーセンター方面を見た風景です(左端の建物がネイチャーセンター)。
龍宮街道は自転車を持っていれば無料でサイクリングが可能です。ネイチャーセンターにもレンタルサイクルがあり、大人650円ほどで自転車とヘルメットを借りて一日乗り放題できます。
もちろん子供用の自転車も、チャイルドシート付き自転車もあります。現時点で電動アシスト付き自転車はありませんでしたが、アップダウンはそれほど無くほぼ平坦なのでぜひサイクリングを楽しんでください。
また馬車もありますので、馬の休憩やお食事タイム以外で空いていれば龍宮街道の一部を楽しむことができます。ネイチャーセンターの営業時間とは異なるので注意してください。お馬さんは水曜日がお休みでした。大人一人1,500円ほどです。
砂州の部分はほぼ平坦といっていいくらいで、Ⓑ地点のあずま屋から3kmほどでⒸ地点の第二湖口があります。ここはサロマ湖とオホーツク海の出入り口ですが、大きな船も出入りできるよう2015年に橋がかけ替えられました。この橋ができる前は、大きな船は第一湖口を通っていました。
橋の勾配がちょっとキツイのでみんな自転車を押して登っていますが、景色が良いので上がってみてください。
2010年 2014年 2016年
橋のところで引き返してもいいんですが、時間と体力に余裕がある方はあと1kmくらいで終点なので橋を渡ってⒹ地点まで行ってみてください。終点にはトイレと「花の聖水 ワッカの水」があります。
オホーツク海もサロマ湖も塩水ですが、ワッカの水は真水なので飲むことができます。こんな細いところから真水が湧き出るなんて不思議な感じです。なお、トイレ側の水は飲用ではないので看板の指示に従ってください。ちなみに、ワッカとはアイヌ語で水とか、水がある場所を意味するようです。
- 営業時間:8:00~17:00(6~8月は18:00まで)
ネイチャーセンターは上記の時間ですが、原生花園は24時間開放されています。 - 定休日 :夏季は無休
- 入場料 :無料(駐車場も無料)
- レンタサイクル:中学生以上650円 小学生以下320円
サロマ湖周辺の宿 概要
サロマ湖の周囲は90kmほどありますが、宿泊場所は意外と少なくキャンプ場を除くと6軒ほどしかありません。私は3つの宿に何度か泊まったことがありますが、3ヵ所とも素晴らしくおすすめできる宿でした。
そのため詳しく紹介すると長くなってしまうので、ここは概要だけ説明し、詳細は別記事としてまとめます。
「悠林館」食事が最高!部屋の清潔感も素晴らしい
9室の小さな旅館ですが、外観も内部も木材をふんだんに使ってとってもきれいです。料理の種類も多く、新鮮でとっても美味しかったです。料金は高いですが個人的にはかなり上位評価です。
出典:悠林館ウェブサイトより引用
「船長の家」食事のボリュームがすご過ぎて誰も完食できず持ち帰る
ここの特徴は料理のボリュームです。多すぎ!男性でも全部食べ切るのは不可能と思われる量が出てきます。カニなど冷凍できるものは宿で冷凍して送ってもらえるので、とりあえず宅配できないものから食べましょう。夕食の量としてはNo.1かもしれません。
出典:船長の家ウェブサイトより引用
「サロマ湖 鶴雅リゾート」目の前のサロマ湖と夕日が絶景
鶴雅グループのホテルで室数は75。特徴は、サロマ湖の東湖畔に建っているため部屋からの夕日の眺めが素晴らしいこと。サロマ湖側の部屋はやや値段が高いけど雨以外ならその価値は十分です。夕食はビュッフェスタイルですが、レストランの創作ディナーも選ぶことができます。
出典:サロマ湖鶴雅リゾートウェブサイトより引用
まとめ
- ワッカ原生花園のサイクリングはめっちゃおすすめ。晴れていれば。