室蘭市の代表的な観光スポットである地球岬と、市内の様々な場所から美しい姿が望める白鳥大橋、また国内有数の美しさとも言われる室蘭の夜景、これらはぜひ見て頂きたいおすすめポイントなので、周囲の観光スポットと合わせて紹介しています。
地球が丸く見える?地球岬は北海道三大秘岬の一つ
地球岬は様々な人気投票で1位を取ったこともある景勝地、北海道三大秘岬にもなっているほどで、100mくらいの断崖が10kmも続く場所にあります(残りの2つは石狩市の雄冬岬と根室市の落石岬)。
改めて紹介するまでもありませんが、地球岬はやっぱりスルー出来ないので簡単に紹介させてください。
地球岬はチキウ岬?
地球岬の語源はアイヌ語で断崖を意味するチケプが由来で、これが「チキウ」になりその後「地球」の文字を当てたそうです。どちらの表記も良く目にするので正式な名称を調べてみました。
上の写真を撮影している場所は「地球岬展望台」です。看板や銘版も「地球岬」の表記ですが、Googleマップや国土地理院の地図では、灯台や岬の名称はチキウ岬またはチキウ岬(地球岬)と表記されています。
雰囲気的にチキウ岬のほうが正しい感じもしますが、どっちでも良さそうなので、ここでは呼びやすい地球岬とします。
室蘭市 地球岬 出典:おっと!むろらんウェブサイトより引用
地球が丸く見えるから地球岬と名付けられたわけではありませんが、展望台の海抜は147mほど、そう言われてみると私も実際に地球が丸く見える感じがしました。ただし、「晴れていれば」の条件付きかな。
展望台からは駒ケ岳など函館方面がすぐ近くに見られますし、海の青さも美しいので、とってもおすすめです。
地球岬へのアクセスルート
室蘭市の人口は8万人ほどですが、人口密度は札幌市に次いで道内2位、しかも海沿いは断崖が続くため複雑な道が多くなっています。
そこで、室蘭の観光スポットへのアクセスルートをちょっと詳しく説明します。
しかし地球岬へ向かうルートは複雑ではなく、案内板も多いのでナビ通りで大丈夫です。
念のため登別方面から国道36号を通るルートを想定し、上記マップの輪西駅付近を起点として説明します。この付近の国道36号は高架となっているため、特定の場所でしか一般道とつながっていないので注意してください。
国道36号をしばらく走ると短いトンネルがあり、トンネルを抜けて数百メートル走ると「御前水・母恋」の看板が出てきますので、看板に従って斜め左方向へ分岐して進みます。上のマップを拡大しながら確認してください。
さらに200mほど走ってから看板に従って、クランクのように左折後すぐに右折して、線路の右側沿いに母恋駅(ぼこいえき)まで走ります。
このあとは母恋駅前を左折し、上のマップ通りです。右折・左折のポイントにはすべて地球岬の案内看板もあるので迷うことは無いと思います。
トッカリショ展望台は白い断崖の奇岩が見られる穴場
トッカリショ展望台は室蘭八景にもなっており、断崖から見下ろす海と奇岩、斜面を包むクマザサなどの景観が素晴らしい場所です。
トッカリショの語源はアイヌ語の「トカル・イショ(アザラシの岩)」に由来しているそうなので、アザラシがたくさんいたようですね。
上のマップの通り、母恋駅方面から地球岬へ向かう場合は道道919の突き当りを右折しますが、トッカリショ展望台は左折、地球岬とは逆方向へ向ですが2分もかからない距離なのでちょっと寄ってみてください。
観光スポットとしては有名なんですが実際に訪れる方は結構少なくて、私は4回ほど訪れていますが観光客は2組以下でした。
地球岬へ向かう途中には金屏風という景勝地があり、こちらも室蘭八景に選ばれています。個人的にはトッカリショ展望台の方が好みですが、金屏風は地球岬へ向かう通り道にありますので5分ほど止まってみるのもありです。
測量山は室蘭の街と海が360度見渡せる絶景ポイントNo.1
測量山(そくりょうざん)の標高は200mほど、現在は電波の送信所など8本ほどの塔が建っています。
この周辺では最も高い場所であり、その上に展望塔があるため周囲の木々に遮られることもなく視界は360度、絶景です。
青空と青い海の景色と、夕日の時間帯から陽が沈んで夕闇になり街の明かりが灯るまでの変化が素晴らしく美しい場所なので、超おすすめです。
上の写真で中央に写っているのが白鳥大橋、その向こうには羊蹄山も見えます。
橋の手前は鍋島山、実はここからの白鳥大橋や室蘭の工場夜景は測量山以上の絶景かもしれませんが、登るには獣道のようなものしかなく、お手軽に行ける場所ではありません。夜はちょっと危険かなと思い私は行っていません。
下の写真は白鳥大橋より右側の風景ですが日本製鉄の工場などが見えます。
測量山から見る室蘭工業地帯や白鳥大橋の夜景も素晴らしく、測量山の塔自体もライトアップされて美しいですよ。
室蘭市 測量山展望台より 出典:おっと!むろらんウェブサイトより引用
観光スポットの位置関係は下のマップの通りです。道道919から道道844へ入るように走ってください。
一点だけ、道道919から道道844へ入るには下記のルートをおすすめします。複数のルートを実際に走ってみましたが、他のルートは交通量が多かったり一時停止が多かったり細い道の急坂だったりして走りづらかったので。
具体的には、室蘭総合病院の前を左折し、青少年科学館を通り過ぎて次の信号を右折、変則四叉路を左折して下記ルートの通り走って道道844へ入ります。
測量山へのアクセスルートは下記マップの通り道道844を分岐し、その後もう一度分岐しますが、分岐点には看板がありますのでナビ通り進めば大丈夫です。
マスイチ展望台
トッカリショと並ぶ断崖の景勝地で、こちらも室蘭八景に選ばれています。マスイチの語源は、アイヌ語の「マスイ・チセ(ウミネコの家)」。ウミネコの巣が多かったためこのように名づけられたそうです。
室蘭市 マスイチ展望台 出典:おっと!むろらんウェブサイトより引用
マスイチ展望台は測量山から5分ほどですが、この間がやや細いクネクネ道で、しかもうっそうとした林の中を走ります。興味がある方のみ走行に注意しながら行ってみてください。
絵鞆岬展望台は昭和新山や羊蹄山まで見える室蘭八景の一つ
絵鞆岬(えともみさき)展望台も室蘭八景のひとつ。ここのポイントは美しい海の景観に加えて、白鳥大橋はもちろん、晴れていれば羊蹄山や昭和新山、有珠山なども見ることができる点です。
下の写真では、中央に見える島が大黒島、島のやや右に見える山が羊蹄山、島の延長線上に昭和新山、その左に有珠山を見ることができます。
室蘭市 絵柄岬展望台より 出典:おっと!むろらんウェブサイトより引用
白鳥大橋は写真の右側になるので多少建物がありますが、見やすい位置を探せば橋脚まできれいに見えます。
近くには、このあとの「おすすめ夜景ポイント」で紹介する宮越屋珈琲店もありますので、少なくともどちらかはぜひ行って頂きたいおすすめの絶景ポイントです。
測量山から絵柄岬へのアクセスルートは、マスイチ展望台を経由しながら海沿いを走ってもいいんですが、林の中の結構細いクネクネ道なのでかなり走りづらいため、下記マップの通り道道844をおすすめします。
測量山から道道844に出ればほぼ道なりで車も少なく走りやすい道ですし、近くに来ると案内看板もありますので迷うことは無いと思います。
夜景も美しい白鳥大橋の絶景ポイント4選
室蘭の代表的な観光スポットである白鳥大橋(はくちょうおおはし)、全長は1,380mで東日本で最も長い吊り橋だそうですが、長い吊り橋はほぼ瀬戸内海にあるので日本だと10番目くらいの長さになります。
このように長い白鳥大橋は様々な場所から美しい姿を見ることができるので、代表的な絶景ポイントとやや観光客が少ない穴場スポットを紹介します。
祝津公園(しゅくづこうえん)展望台
白鳥大橋に最も近い高台なので、橋の全景や橋へ向かうらせんの道もきれいに見える場所です。
下の写真のようにライトアップされた白鳥大橋も美しく見えますし、さらに右側には室蘭工業地帯の夜景も見ることができます。
室蘭市 祝津公園展望台より 出典:おっと!むろらんウェブサイトより引用
有名なビューポイントだと思うのですが、私が9月の日中に行ったときは誰もいませんでした。夜になるとみんな集まってくるのかもしれません。
白鳥大橋展望台
白鳥大橋のたもとにあるため最も近くで見ることができるポイントです。
私は立ち寄っていないので感想はお伝え出来ませんが情報として載せておきます。
橋の下は結構大きめのクルーズ船なども通るので、そのタイミングに行くのも良さそうです。この景色にクルーズ船の照明も加わるとより一層美しいかな?なんて想像しています。
室蘭市 白鳥大橋展望台より 出典:おっと!むろらんウェブサイトより引用
宮越屋珈琲 MUTEKIROU
絵鞆岬展望台から車で1分ほどの喫茶店です。
ゆるるさんはコーヒーすきですよね?
はい好きですよ。宮越屋珈琲は札幌や東京にもチェーン店がありますね。
おすすめは独自焙煎のコーヒーですか?
おすすめは白鳥大橋の絶景です。
コーヒーじゃなくていいのかなぁ...
すみません、お店に入ったことないのでコーヒーも飲んだことないんです。
は~っ?
ここにお店がオープンしたのは2010年だそうですが、私が行ったときはカフェではなく、やきとり屋さんか和風レストランだったと思います。しかも営業時間外。
当時は「やきとりの一平」が運営していましたが2015年に業態変換、宮越屋珈琲店をフランチャイズとして運営しているようです。
おすすめポイントは、白鳥大橋を斜め横から見ることができるため長さを感じられることです。また違った美しさがあると思いますよ。
確かに。白鳥大橋展望台や祝津公園は橋の延長線上に近い位置にありました。
それにしても、ここめっちゃきれいですね♡
お店にはテラス席などもあったり、3面がガラス張りなのでガラスに映る夜景も美しいようです。ぜひ寄ってみてください。
- 営業時間:11:00~20:00(夏季)11:00~19:00(冬季)
- 定休日 :無休
道の駅 みたら室蘭と室蘭水族館
道の駅なので一通りの施設があります。あまり立ち寄る時間が無い方はとりあえず道の駅の展望所から白鳥大橋を眺める感じでどうでしょう。
また道の向かいには水族館もあります。小さな水族館ですが400円ほどなので休憩のついでに入ってみるのもありです。
アザラシ、ペンギン、クラゲ、寒流の魚を見ることができて、ペンギンは100mほどの散歩道を往復するそうなので、散歩しているペンギンを見てみたい方はどうぞ。現時点では11時からと15時からだそうですが2020年は状況により中止の場合もあるようです。
出典:市立室蘭水族館ウェブサイトより引用
白鳥大橋のビュースポットの位置関係は下記マップの通りです。
室蘭湾と工業地帯の夜景ポイント3選
室蘭は日本十大工場夜景とも六大工場夜景とも言われ、近年はやや縮小気味ではあるようですが、測量山や祝津公園展望台からは今でもきれいに見ることができます。
有名な夜景ポイントはこれまで紹介してきた場所からも見ることができますが、ここではちょっと穴場的なおすすめポイントを紹介します。
潮見公園展望台
潮見公園(しおみこうえん)展望台は今までの断崖の海ではなく砂浜が見える展望台ですが、工場地帯に近いため割と迫力ある工場夜景を見ることができます。
駐車場から展望台までは少し登りますが、工場だけでなく東室蘭方面の街の夜景もきれい見える場所なので、夜景が目的ならぜひ行ってみてください。
室蘭市 潮見公園展望台より 出典:おっと!むろらんウェブサイトより引用
イタンキの丘
潮見公園の少し南にはイタンキの丘があり、こちらの方がより高い位置から眺めることができますので、夜景が目的の場合は行ってみてください。
場所は潮見公園駐車場を目指します。マップの通り道道919沿いなのでわかりやすいと思いますが、潮見公園展望台もイタンキの丘もこの駐車場に車を止めて丘を登って行かなければなりません。
下のマップでは潮見公園駐車場から潮見公園展望台とイタンキの丘の往復経路を示していますが、実際は両方とも丘に登るルートが少し違うので注意してください。現地に行けば大丈夫です。
ナイトクルージング
穴場としてナイトクルーズ船を紹介します。私は利用したこと無いんですが、白鳥大橋の下を通過する大型フェリーを見ていると、絶対いいでしょ!と思えるので情報だけ載せておきます。
運営はスターマリンKK(スターマリン株式会社)、日没くらいに出航し、室蘭湾を一周する60分のコースです。大人3,000円とまあ何とかなるし、工場や白鳥大橋の夜景を間近でみられるし、海に映る照明も美しく見られそうです。催行人数は5人以上。
この他にイルカ・クジラウォッチングや地球岬遊覧のコースもありますので、詳細はスターマリンKKのWebサイトを確認してみてください。
まとめ
- 室蘭に来たなら定番の地球岬と白鳥大橋は外せない必見ポイント。
- 白鳥大橋を見るおすすめポイント
①測量山(そくりょうざん)展望台
②絵鞆岬(えともみさき)展望台
③祝津公園(しゅくづこうえん)展望台
④白鳥大橋展望台
⑤宮越屋珈琲店
⑥道の駅みたら室蘭 - 時間があるなら白鳥大橋と室蘭の工場夜景はぜひ見たい。
- ナイトクルージングも良さそう。