富良野最大の人気スポットである「ファーム富田」。夏シーズンはやっぱり混雑しますので、まず最初にファーム富田に行く時間帯を決めてから前後の観光ポイントを決めてゆきます。
一般的に、ファーム富田に限らず人気スポットは「あさイチ訪問」がおすすめされていますが、「あさイチって何時?デメリットは無いの?」こんなピンポイントの疑問を持った方に、15回ほど富良野・美瑛を走り回って感じた旅行者の視点から、ファーム富田に行く時間帯とそのメリット・デメリットについて説明しています。
また、ファーム富田の数あるスポットの中から、個人的なおすすめスポット3選と注意点についても紹介します。
ラベンダー観光の中心はやっぱり『ファーム富田』
花畑の中心となるファーム富田。やっぱり美しいので大人気です。そのため駐車場や周囲の道路は夏シーズンになるととても混雑し、土・日・祝日は時間帯によって満車になったり渋滞が発生します。
やっぱり混雑は避けたいけど、いつ行けばいいんですか?
多くのサイトで「あさイチ」をおすすめしているけど、このサイトでもあさイチをおすすめします。
やっぱあさイチかぁ?
(他のブログと同じじゃん。この記事書く意味無くね?)
実は、あさイチにもメリットとデメリットがあるんです。それを知った上で気にならなければあさイチ決定で大丈夫です。
ファーム富田 あさイチのメリット
あさイチならすんなり車を止められて、人の少ない花畑を見られるのがメリットです。 ファーム富田の駐車場と花畑は24時間無料開放されていますので、私は6時に行ったことがあります。早朝でも観光客はいますが、もちろんガラガラでした。 ただし駐車場での車中泊は禁止です。
また、花畑は主に西側の斜面にありますので、下の写真のように花畑を見上げる方が好きなら、花畑と青空のコントラストが素晴らしく映えます。
めっちゃいいじゃん!あさイチに決めた。
ところで、あさイチって何時ですか?
(具体的な時間を書いてるサイト少なくね?)
休日なら6時半!空いていますよ。
多少車は多くなるけど7時半でもギリ大丈夫です。
はや!5時半起きじゃん。Zzz
はい。それが欠点です(笑)。でも美しい花畑を目にすれば目が覚めますよ。
確かに。じゃ、休日は5時半に起きます。
実は、もう一つあさイチの欠点があるので説明します。
ファーム富田 あさイチのデメリット
眠い以外のデメリットですが、ファーム富田には建物のほかにポプラや白樺の木があり、日陰になる部分が残っていることです。
下の写真は7月上旬の7時前「彩りの畑」ですが、手前には左側の木の影が出ており、気になる方がいるかもしれません。それでも十分美しいし、ちょっと右に移動すれば大丈夫ですけどね。
もう一つのデメリットは、太陽がまだ昇りきらないので逆光になる場所が多いことです。
下の写真は7月上旬の6時半ごろですが、この向きだとちょっと逆光になります。これも場所を工夫すれば何とかなりそうですし、平日はご覧のように観光客がほとんどいないところはメリットです。
また、花畑の高台から花畑を見下ろす場合も、 やや逆光が気にになります。写真だと逆光が強めに感じますが、実際の景色はそれほどでもないので、気になる人は少数派かもしれません。
これらは逆光の写真を集めましたが、見る方向を工夫すれば最初の写真のような鮮やかな景色を見られますので大丈夫です。
混雑よりも景色優先したい!
せっかく行くなら逆光じゃない方がいいですよね、日が昇るまで待てばいいいんですか?
はい。早めに行って少し待っていればこんな感じです。
こっちもめっちゃいいじゃん!多少の混雑は我慢するわ。
ギリ何時に行けばいいですか?
はい。平日の8時半がギリ。できれば8時で。
個人の感じ方次第だけど8時以降なら逆光は全然問題ないです。
そんな遅くていいんなら平日決定。
あ、雨降ったらどうすればいいですか?
花は見られますので個人の判断で。
平日なら8時でも大きな混雑は少ない
7~8月の平日午前中に8回ほど訪問しましたが一度も大きな混雑は経験していません。8時過ぎるとちょっと混み始めるかな程度なので、まだ大丈夫です。また、駐車場に入ってしまえば園内はそれほど混雑感はないので大丈夫です。
15時半ごろにも行ったことがありますが、車は多いもののなんとか大丈夫です。16時半でも陽は高いですが夕方感が出てくるので、好みが分かれそうです。また、西側には背の高い木が多くありますので、特に山側の畑は影が出始めてきます。
ここ最近は外国人観光客の方が増えているので、平日も休日も差がなくなってるようです。なるべく早めに行きましょう。
了解。見ごろはいつかなぁ?
7月12日の8時~10時半をおすすめします。
2021年は月曜日です。
えっ?そんなピンポイントで言っちゃっていいの?
年によって違うと思うし、ハズレても知らんよ。
日にち指定した方がカッコいいし、やっぱ個性出さんと。
毎年7月上旬から下旬が見ごろだから真ん中へん言っておきゃ大丈夫ずら。
なんかキャラ変わった...
追記(2022年7月21日)
ファーム富田の公式サイトに掲載されている写真や皆さんがツイッターで上げている写真を見まくった結果から見ごろを確認判断しました。7月14日を見ごろのピークとして来年以子の参考にします。
追記(2021年7月18日)
今年もファーム富田の公式サイトで見ごろを確認してみました。雰囲気だけですが、7月12日はちょっと早く、16日以降でも良かったかなぁ~という感じです。
追記(2020年7月13日)
7月12日が見ごろだったかどうか開花状況を確認するため、ファーム富田の公式サイトをみてみました。「ファーム日誌」によると、
”森の彩りの畑の濃紫早咲が満開です” ”小町草が見頃を迎えています”
ということです。また、彩りの畑には遅咲き種である「おかむらさき」の写真が載っていましたが、こちらも3分咲きくらいでした。
少しのずれなので、見ごろ予想は的中ということでいいですか?
自分に甘々だなぁ
反省して来年はおすすめ日を変更するかもしれません。
富良野ラベンダーの見ごろ
ラベンダーは6月下旬から8月初旬まで咲いていますが、8月に入るとすぐに刈り取りが始まるので花はあまり見ることができません。ちなみに刈り取る理由は、株に負担をかけないためだったり、香水にしたり、ドライフラワーにしたり。
ラベンダーの種類と見ごろ
北海道でよく見られるラベンダーは、1号から4号の4種類ほど。一般的には早咲きと遅咲きに分かれます。
「濃紫早咲き3号」通称「こいむらさき」 早咲きのメインとなる花です。見ごろは6月下旬~7月中旬。観賞用ですが、花よりもつぼみのほうが色が濃くて美しく、見ごろは開花直前といわれています。
「おかむらさき」 遅咲きのメインとなる花です。見ごろは7月中旬~8月上旬。こちらはつぼみよりも、満開のころが美しいと言われています。
このほかに、早咲きの「ようてい」と遅咲きの「はなもいわ」がありますが、栽培面積は少なめで花の色はやや薄いといわれています。
これらの特徴から、「こいむらさき」と「おかむらさき」が同時に見られる時期がベストです。ただし、早咲きのこいむらさきは開花直前が見ごろ、遅咲きのおかむらさきは満開付近が見ごろとなるため、両者が重なる時期は意外と短くピンポイントです。このサイトでは2種類の花の見ごろが重なるピンポイントを7月12日としています。
ファーム富田のおすすめスポット3選
ファーム富田の園内マップを見ると下図のようになっており、30近くの施設があります。全部見ましょうと言いたいところですが、それだと面白くないので私の好みで3選としました。
園内マップ 出典:ファーム富田ウェブサイト 園内案内より引用
田園風景と十勝連峰が望める「トラディショナルラベンダー畑」
ファーム富田の原点となる伝統的な畑です。ファーム富田はこの畑からスタートしています。
原点というだけあって、派手さは無いけどラベンダーのみの風景がとっても落ち着いた感じで、富良野盆地の田園風景と十勝連峰は絶景です。私はファーム富田の中で最も好きな場所です。
トラディショナルラベンダー畑 出典:ファーム富田Webサイトより引用
毎年花のパターンが変わる「彩り(いろどり)の畑」
誰もが見たことがあるほど有名な彩りの畑。この曲線が素晴らしく美しいですよね。この花のラインは毎年花の位置が変わります。同じ種類の花を同じ位置に作ると、連作障害で育成不良や病気などになりやすいためです。
毎年訪問している方などは、写真を見れば何年の写真なの分かるそうです。
しかし、ラベンダーの位置だけは基本的に最も山側に固定です(写真の紫色に見えている花がラベンダー)。その理由が分かるでしょうか?
彩りの畑 出典:ファーム富田Webサイトより引用
理由は、この畑の中でラベンダーだけが多年草だからです。まあ、ラベンダーは草ではなく木です。寿命は10年程度なので、そんなに頻繁に植え替えしないんですね。
春をイメージした「ドライフラワーの舎(いえ)」
ドライフラワーアレンジメントの展示スペースは日本最大規模で、ピンク系の花材をふんだんに使い北海道の春を表現しているそうです。とってもかわいいのでぜひ入ってみてください。
ドライフラワーの舎 出典:ファーム富田Webサイトより引用
まとめ
- 混雑を避けるならあさイチ。休日は遅くとも7時半、平日は8時までに駐車場へ到着した方が良い。
- 鮮やかな色を楽しみたいなら8時~16時くらいまで。ただし逆光に注意。
- 花畑は24時間開放されていますが、カフェ、ショップなどは季節により営業時間が異なり、変更される場合があります。公式サイトで最新情報を確認してください。
最後に、ファーム富田を見学するときの注意点です。
三脚等の使用禁止、ドローン使用禁止、駐車場での車中泊禁止、ウェディングドレス等での撮影禁止、商業目的での撮影禁止、などがありますので注意してください。