オロロンラインの留萌市~天塩町までの区間は留萌より南側の断崖地形と比べると平坦で走りやすい道が続くため、90kmほど続くこの区間を一気に走り抜けてしまう車もいるようです。
しかし、この区間を8回ほど走って小さなビュースポットにも立ち寄っていますが、お気に入りポイントがたくさんありますので、まずは小平町と羽幌町の特におすすめしたい観光スポットを紹介します。
ここから北の初山別村、遠別町、天塩町にもおすすめスポットが多くあるため、こちらは別の記事にしています。
留萌市~天塩町の区間は約110kmほどになり、すべて国道232号です。
留萌市ー苫前町の間は国道232号と国道239号の重複区間になり、Google Mapでは239号と表記されている場合もありますが、このブログでは国道232号と表記します。
小平町(おびらちょう)の観光ポイント
道の駅 おびら鰊番屋
2015年にリニューアルされたとってもきれいな道の駅です。地元の特産物の販売やレストランがあり、ニシンの親子丼などニシン系のメニューも何種類か食べられます。ニシン漁の歴史や文化財などの展示もありますので、時間があれば二階の展示コーナーにも寄ってみてください。
出典:留萌地域の観光ポータルサイト「北海道の左上」より引用
下の写真は道の駅から海側を見ています。中央のオブジェはトワイライトアーチと呼ばれ、夕日をイメージしているそうです。アーチの中に夕日が見える写真なども良さそうですね。
上の写真で、アーチの左側は海側の駐車場、アーチとあずま屋の間にいる人が松浦武四郎さん、銅像です。道民以外の方はあまり知らないかもしれませんが、「北海道」の名付け親なので北海道好きなら会って写真でも撮っておきましょう。
近くで見ると下の写真になります。松浦武四郎の像や碑は北海道の各地に多くありますので、名前を覚えておくとまたどこかで出会えるかもしれません。
出典:留萌地域の観光ポータルサイト「北海道の左上」より引用
道の駅の隣には重要文化財である旧花田家番屋があり、ニシン漁の中心として栄えた番屋の様子が見られるそうです。
道の駅の説明によると、『日本最北端の国指定重要文化財で、明治38年頃に建築され、道内で現存する番屋では最大の規模』ということです。
ちなみに私は入場料をケチって外観を眺めただけです。
望洋台(ぼうようだい)キャンプ場
ちょっと高台にあるため景色が良くて人気のキャンプ場です。キャンプ場の北の端へ行くと、これから北へ向かう道が写真のような感じで見えてドライブ気分が盛り上がります。ちなみに、この後方には3階建ての展望塔がありますが、老朽化のため登れないようです。
キャンプ場は「村」という位置付けになっており、入村料は1日200円なので宿泊すると400円かかります。また、キャンプ場使用料は一人用テントで450円、二人以上用は1,000円となっています。
苫前町(とままえちょう)の観光ポイント
道の駅 風W(ふわっと)とままえ
風力発電の「風」と電力の単位である「W(ワット)」から名前が付けられていて、ちょっと珍しい表記の道の駅です。
出典:苫前町ウェブサイトより引用
ここの特徴は、温泉の露天風呂がある(日帰り入浴可能です)、宿泊もできる、眺めのいい場所に足湯がある、こんなところです。
もちろんレストランやショップもありますが、建物を通り抜けて海側に出ると景色がいいので他にやることが無い場合は海の景色を楽しんでみてください。
詳細はじゃらんサイトが見やすいのでチェックしてみてください。
とままえ温泉ふわっととままえ夕陽ヶ丘オートキャンプ場
こちらもちょっと高台にあるため景色が良くて人気のキャンプ場です。もちろん、バイクや自転車も徒歩の方も利用できます。
景色の特徴としては、下の写真のように間近に3基の大きな風車が見えることと、海岸線が白い崖になっていてとっても美しいことです(天候によってはグレーの崖です)。
夕陽ヶ丘オートキャンプ場 出典:キャンピングカースタイルウェブサイトより引用
上の写真で見えている場所は電源無しの「オートサイトB」、50区画あり2,050円です。炊事場やトイレは写真右に写っている管理棟に設置されているため、一番端からだとちょっと遠いかもしれません。
20Aの電源と炊事ユニット付きの「オートサイトA」は4,250円、管理棟の向こう側に21区画あります。
フリーサイトはバイク・自転車の方のみですが500円、10区画しかありませんが管理棟のすぐ手前なので便利です。
出典:苫前町ウェブサイトより引用
こちらのキャンプ場にはコインシャワーとコインランドリーもあるので、料金や時間など最新情報は苫前町の公式サイトで確認してください。
なお、温泉に入りたい方は隣にある道の駅「風W(ふわっと)とままえ」の日帰り入浴が利用できます。
オートキャンプ場の空きがない場合は海側にある「とままえ夕陽ヶ丘未来港公園」のキャンプ場を検討してみてください、フリーサイトになっています(下の写真)。白い建物がトイレ、その向こう側の丸い建物が管理棟や炊事場です。
出典:苫前町ウェブサイトより引用
料金は一人用テントが500円、二人以上用テントが1,000円。ただし、開設期間が短めなので利用する場合は苫前町の公式サイトで確認してくださいね。
ハマナスの丘
キャンプはしないし道の駅にも寄らないんだけど、高台で海を見ながらちょっと休憩したい方いますか?
いないと思いますが「ハマナスの丘」という場所があります。場所は上のマップの苫前神社を目印にしてください。目の前です。
上の写真の通り、ハマナスの花が少しだけあって、ベンチとあずま屋があるくらいですが、海岸線や風車なども見ることができます。
また、後ろを振り返ると苫前神社の鳥居がありますので、鳥居越しに見る海岸線や風車の景色も良いかもしれません。ちなみに、誰一人いませんでした。
羽幌町(はぼろちょう)の観光ポイント
羽幌町は甘えびの漁獲量日本一として有名です。この周辺で最も大きな町なので、キャンプをする方は生活雑貨・日用品をチェックしておきましょう。ここを逃すと130km先の稚内まで無いお店もありますので、ページの最後でまとめて紹介します。
道の駅 ほっと♡はぼろ
ここの特徴は、名前にハートマークが入っている、ホテル(はぼろ温泉サンセットプラザ)の中に道の駅が入っていて気づかない、7階のカフェラウンジが利用できる、こんなところです。
このホテルは真っ白な豪華客船をイメージしているそうで、確かに一見すると道の駅とは分かりませんね。でも普通にホテルのロビーに入っていく感じで進んで行けば大丈夫です。下の写真だとホテルの左寄りが入り口です。
道の駅ほっと♡はぼろ 出典:北海道の左上ウェブサイトより引用
正式な入り口はホテルの裏かもしれません。上の写真の道を進んでホテルの左側を通過すると、すぐに駐車場があり、下の写真のような道の駅の看板が見えます。
道の駅ほっと♡はぼろ 出典:北海道の左上ウェブサイトより引用
道の駅には、おみやげなどのショップとレストランがあり、もちろんホテルに宿泊できますし、天然温泉の露天風呂もあって、日帰り入浴が可能です。
もう一つの特徴は、ホテルの7階にあるカフェラウンジ。豪華客船から海を見る感じで日本海が望めますので、例えば夕日を見るのも良さそうです。
道の駅ほっと・はぼろの7階ラウンジ 出典:北海道の道の駅総合サイトより引用
ほぼろ温泉サンセットプラザにはマスコットガール「オロロンむすめ」がいますので、ご当地キャラ好きの方は寄ってみてください。彼女たちのグッズも売っていますよ。
また、彼女たちの詳細プロフィールやセクシーショットが載っているウェブサイトもあるので見てみてください。
オロロンむすめ 出典:はぼろ温泉サンセットプラザウェブサイトより引用
はぼろバラ園
羽幌町に行ったらおすすめしたい場所が、道の駅の東隣にあるバラ園です。こちらのバラ園、約300種類2,000株と規模は大きくはありませんが、道内では3番目くらいの大きさで、最北のバラ園と言えるかもしれません。
休憩しながら見るにはちょうどいい規模ですし、個人的に全体を見渡した感じが好みなので通るたびに立ち寄っています。
バラの見ごろは、品種によって2パターンあります。年に1度だけ花をつける一季咲きは6月下旬から7月中旬がベスト。年に3~4回ほど花をつける四季咲きは、1回目は一季咲きと同じ時期、2回目は7月中旬から8月下旬、3回目は9月下旬から10月下旬です。
2回目と3回目の空白期間(8月下旬から9月下旬)もつぼみは付けますが、一般的にはあえてつぼみを落とし、3回目の花をよりきれいに咲かせるようにします。はぼろバラ園ではこの期間も咲かせる種類があるそうなので、初夏から晩秋くらいまでは楽しめるかもしれません。
おすすめの時期は、一季咲きと四季咲きが重なる6月下旬から7月中旬ですが、はぼろバラ園のウェブサイトによると、
『四季咲き性のバラの最大の魅力は、なんといっても三番花(秋花)です。発色、香りが最も高まり、見応えがあります。』
ということですので、四季咲き種は9月下旬から10月下旬が見ごろです。この時期に行かれる方もぜひ寄ってみてください。
そんな中で私たちのお気に入りは上の写真の「ブルームーン」です。花の香りがフルーティーで、ちょっと甘い感じで、上品な薄紫の花も大好きです。
写真の右下にバラの説明書きがありますが、ここにはQRコードが印字されており、花の説明ページへアクセスすることができます。
また、はぼろバラ園のウェブサイトの「バラ図鑑」には約270種類の花が載っており、気になる花の画像をクリックすると花の説明と花の植栽位置が表示されます。ちなみに下の図の点滅している部分はブルームーンの位置です。
はぼろバラ園マップ 出典:はぼろバラ園ウェブサイトより引用
こんな素晴らしいバラ園があるので、やっぱり売っていました、薔薇アイス! ただしこちらの写真、食べたのは17年前なので今も販売しているかどうかは不明です。薔薇ソフトクリームもあったような気もしますが、すみません忘れました。
沿岸バス株式会社の「萌っ子キャラクター」が人気
沿岸バス(株)は羽幌町に本社がある路線バス会社です。運行区間はオロロンラインを中心に、増毛町雄冬地区から豊富町や旭川をつないでおり、高速乗合バスは札幌まで運行しています。
ここで人気になっているのが下の写真のような萌っ子キャラクターのラッピングバス。高速乗合バスや羽幌沿海フェリーターミナルを結ぶ一部の路線に採用されています。
出典:沿岸バス株式会社ウェブサイトより引用
萌っ子のちびキャラは、缶バッジ、マグネット、アクリルスタンドなどのグッズとして販売もされていますので、旅の話題として買ってみてはいかがでしょう。
マグネットと缶バッジの直径は57mmほど、アクリルスタンドは縦横75mmほどで台座を取り外してキーホルダーにすることもできます。
萌っ子マグネットとアクリルスタンド 出典:沿岸バス株式会社ウェブサイトより引用
販売場所はグッズによって異なりますし、期間限定品もありますので沿岸バス株式会社のウェブサイトで最新情報を確認してください。2020年8月時点での販売所は下記のとおりで、一部の商品は通信販売にも対応しています。
- 萌っ子缶バッジ 羽幌町本社ターミナル、遠別営業所、豊臣営業所(現時点は販売無し)
- 萌っ子マグネット JR幌延駅内「ホロカル」(現時点での販売は終了)
- 萌っ子アクリルスタンド 豊富町観光情報センター(JR豊富駅)
萌っ子缶バッジは沿岸バス本社ターミナルでも販売しています。コープさっぽろの向かいなので買い出しのついでに寄ってみるのもあり。ただし期間限定で2020年は窓口販売しないようです。
羽幌町は甘エビの漁獲量日本一
羽幌町の名産と言えば甘エビでしょう。甘エビはオロロンライン全般に獲れますが、羽幌町が漁獲量日本一ということなので食べてみましょう。
私は道の駅のレストランで一度食べただけですが、プリプリで他の甘エビよりさらに甘いかも?という感覚でした。他のお店に入ったことがないのでおすすめのお店は分かりませんが、私が以前調査したチェックリストを載せておきます。
(リンク先は食べログです。早めに終了するお店もあるので詳細はお店に問い合わせてください。)
- 渋谷水産直売所・北のにしん屋さん 定休日:火曜日
- 北るもい漁業協同組合 産直工房きたる 定休日:木曜日
- 甘えびファクトリー 蝦名漁業部 定休日:月曜日
- おろろん食堂 定休日:不定休
- 浜のかあちゃん食堂 定休日:冬季(夏季は無休)
なお、6月最終週の土日にははぼろバラ園を会場として甘エビ祭りが行われますので、興味のある方はぜひ。ちなみに、2020年は中止です。
羽幌町の生活雑貨・日用品店
キャンプをする方は、食料品の買い出し、家電量販店、100円ショップなど、ここを逃すと130km先の稚内までほぼありませんのでチェックしておきましょう。(管理人が調べた範囲内の情報です)
- 食料品
コープさっぽろ まあまあ広くて一通りの食料品がそろいます。
DZマート(ダイゼンマート) 一通りの食品があり総菜もまあまあ安い。100円ショップ(ワッツ)も入っています。
ここ以外では豊富町にAコープがあります。チューオーの遠別店、天塩店やAコープ初山別店は品ぞろえが少なめなので、地元の方のためにも買い占めないようにしましょう。 - 100円ショップ
ダイソーはコープさっぽろの隣、ワッツはDZマート内。 - ホームセンター
ホーマック。天塩町と豊富にもがありますが、買い出しついでに羽幌のホーマックに寄っておきましょう。 - ドラッグストア
ツルハドラッグ。稚内までありません。薬局は各町にあります。 - コインランドリー
コインランドリーきらら。ここ以外では、苫前町の夕陽ヶ丘キャンプ場内、遠別町の民宿佐藤くらいしかありませんので、使いやすいこちらをおすすめします。 - 家電量販店
ベスト電器。かなり小さめでした。メモリカードや小物はホームセンターでも買えますのであまり寄ることはないかもしれません。
まとめ
- 小平町で休憩するなら道の駅 おびら鰊番屋、キャンプするなら望洋台キャンプ場。
- 苫前町で休憩するなら道の駅 風W(ふわっと)から見る日本海、キャンプするなら夕陽ヶ丘オートキャンプ場。
- 羽幌町は立ち寄りポイントがいっぱい。
・羽幌町は甘えびの漁獲量日本一、ぜひ食べてみましょう。
・道の駅 ほっと♡はぼろは可愛いオロロンむすめが人気。
・沿岸バス(株)の萌っ子キャラクターが人気。
・オロロンラインで生活雑貨、日用品を買うなら羽幌町・稚内市・留萌市の3択。