オロロンラインとは、ざっくり言うと北海道の日本海側を走る道路の愛称です。
このページでは、オロロンラインの概要や、ドライブするときのポイント、注意点、北と南、どっち向きに走るのがいいの?など、20年以上前から現在まで何度もオロロンラインを走った経験とその後の検証から、おすすめの走り方を紹介しています。
オロロンラインの観光やビュースポットについては概要のみ記載しています。詳細はこのページに書ききれませんので、適量になるよう分割して別ページで詳しく説明しますので、まとめの下方にある『おすすめ関連記事』もぜひ読んでみてください。
オロロンラインの概要
オロロンラインの由来と範囲区間について説明します。実はオロロンラインの範囲はキッチリ決まっていないので、このブログでも独自範囲を決めています。
オロロンラインの名前の由来は?
オロロンラインって、変な名前ですね。
変な名前とかいうと炎上するよ。
由来はこの辺に生息していた鳥の名前です。
オロロンラインの名前の由来は、羽幌町沖合の天売島に生息しているウミガラスの別名オロロン鳥から名づけられています。なお、別名がオロロン鳥となった理由は、鳴き声の「オロロ~ン」からだそうです。
そんな鳥おらんやろ~?
オロロン鳥はペンギンに似た感じの鳥で、海に潜ってエサを捕ったりしますが、空も飛べる珍しい渡り鳥です。現在の日本にはぼぼ生息していないらしいです。
羽幌町の国道232号を走っていると、町の南側と北側の2ヵ所にオロロン鳥の大きなモニュメントがあります。北側のモニュメントは駐車スペースもありますので、一度は写真を撮っておいた方がいいかな。私は取り忘れたので『北海道無料写真素材集 DO PHOTO』よりお借りしました(写真の上下をトリミングしています)。
オロロン鳥のモニュメント 出典:北海道無料写真素材集 DO PHOTOウェブサイトより引用
オロロンラインの範囲
オロロンラインって、どこからどこまでですか?
オロロンラインは北海道の日本海側を走る道路の愛称です。その区間はキッチリ決まっておらず、観光サイトや自治体によってバラバラです。
一般的には国道231号と国道232号を指すようですが、ここに道道106号を含めたルートを指す場合も多くあります。
しかし、積丹や神威岬から稚内までの400kmを指す場合もあり、もっと南の寿都付近から留萌付近までと位置付けている場合など様々です。
バラバラって言うか、ゆるゆるじゃん!
このサイトでは、私の個人的なイメージのみで勝手に決めました。
下記マップのルートになり、石狩川河口から天塩川河口までの約230kmほどです。
勝手に決めちゃっていいの?怒られても知らんよ。
このサイトで説明する便宜上の区間だし、このサイトは「ゆるゆる」がコンセプトなので勝手に決めても大丈夫です。たぶん。
石狩川は北海道で一番長い川、天塩川は二番目に長い川です。
北海道ワンツーの河口間を指定するってカッコよくないですか?
カッコい~♡
実際、大きな川を渡ると周囲の景色がけっこう変わって、私のイメージに合致したこととも河口を基準にした理由です。ちなみに、石狩川は信濃川、利根川に次いで日本で3番目、天塩川は4番目の長さです。
オロロンラインは北と南、どっち向きに走るのがおすすめ?
オロロンラインを北に向かうか南に向かうか、走る方向は景色の感じ方に大きな違いが出るため重要なポイントです。いつもなら「個人の好みや考え方次第です」と言うところですが、実は答えがあります。
えー、どっちですかぁ♡ 北でしょ?
うっ、何で分かったんすか?
確率1/2だし。
あてずっぽかい!
このサイトでは、以下の理由で北向きに走ることをおすすめしています。
オロロンライン 北上をおすすめする2つの理由
最大の理由は、北へ向かへば順光だからです。逆光よりも順光の方が海・草原・空の色の鮮やかさが強く感じられ、とっても美しい風景を見続けることができましたので、このブログでは太陽を背にして走る北上をおすすめしています。
これは、私が実際にオロロンラインを何度か走って感じた感想です。
(稚内ー天塩の道道106号は10回ほど、天塩ー留萌の国道232号は8回ほど、留萌ー石狩の国道231号は5回走っています)
どこの観光地においても、多くの場合は順光の方が良いと思いますが、オロロンラインは特に順光をおすすめしたいです。
もう一つのの理由は、北へ向かうと利尻(りしり)山が次第に大きく見えきて、最果ての地に向かう感があり、ドライブが盛り上がるからです。利尻山は標高1,721mもあるので、オロロンラインの後半(羽幌町より北くらい)になるとよく見えます。
だんだん大きく見える利尻山を目指して走るのは、思った以上に楽しいですよ。
北上がおすすめなのは分かったけど、実際に旅の予定を立ててみると、どうしても南向きなっちゃうですよねー。
南向きにルートなるということは、他に優先したい場所があるということなので北上ルートは諦めるしかないですが、「ゆるドライブ的裏技」ならありますよ。
南へ向かうことは決まっているんだから、裏技とかかないっしょ?
もしかして、あれやるんすか?
はい。適度なところで引き返して、北へ向かうだけでOKです。
満足したらまた南へ向かへば元通り。
道間違えていないのに引き返す勇気が無いです...
夕日を見ながら走りたい場合も北上?
日本海に沈む夕日を見ながら走る場合、太陽は南から西に移動するので、とりあえず南に走ればいいですか?
夏なら北へ向かってください。
マジっすか?
オロロンラインは長いので場所次第ですが、ざっくり南北に延びている道です。
太陽の沈む位置は西ではなく、北西に近いので、北へ向かった方が見やすいんですよ。
6~7月の太陽は思ったより北に沈む感覚です。特に道道106号の豊富町やオトンルイ風力発電所付近の道は、北西ー南東へ伸びている感じなので、南に向かいながら夕日を見ると、かなり後方に沈む感じで、見づらくなってしまいます。
見づらいだけで、しっかり見ることはできますし、日没前は車を停めて見るでしょうから、あまり気にしなくてよいかもしれませんが、思ったより北に沈むということだけ気に留めておいてください。
例えば、オトンルイ風力発電所や天塩川河口から夕日を見ると、利尻山より北に沈む場合もあります。時期と場所が合えば利尻山の山頂に沈む夕日も見ることができそうです。
なお、南向きに走ったほうが良い場合は、南が晴れていて北の天気が悪いときくらいです。
オロロンラインを往復する場合の注意点は?
オロロンラインを往復する場合は、南にも北にも、両方に向かって走ることになりますが、順光で走りたいので北向きをメインにして南向きは移動中心のドライブをおすすめしています。
ただし、稚内方面から往復する場合は南向きに移動して、北向きに戻りながらメイン観光になります。しかし、復路をメインにして帰りに寄ろうとすると、「あ~曇ってきちゃった、最初に寄っておけばよかった~後悔」ということになりますので、立ち寄りポイントは早めに往路で、ドライブは北向きで、という考え方になります。
北海道ドライブに限らず、天気が良かったり、絶景を見つけたら後回しにしないことが大切ですよね、帰りにもっと天気が良かったらもう一度寄ることもできますし。
オロロンラインの観光スポット概要
オロロンラインの代表的な観光スポットを抜粋すると下記の通りですが、まとめの下方にある『おすすめ関連記事』では内容の詳細や、マイナーだけどぜひおすすめしたい絶景ポイントも紹介していますので、見てみてください。
- 雄冬岬展望台
海抜135mの展望台。オロロンラインの中でも最も高く、日本海側を望む絶景ポイントです。
- 増毛の街
かつてニシン漁で栄えたころの中心となった町。留萌本線の終着駅(現在は廃駅)や日本最北端の酒蔵など、ちょっと立ち寄りたいスポット。
- 千望台(留萌市)
オロロンラインで最も大きな都市と言っていい留萌の街の先に日本海が望める。夕日がおすすめ。
- 望洋台展望台(小平町)
キャンプ場にある展望台。ちょっとマイナーかもしれませんが、日本海と、これから走っていく道が見渡せて、個人的に気に入っています。
- はぼろバラ園
北海道にもバラ園は何ヵ所かありますが、私のお気に入りです。規模としては300種類2,000株ということで道内3番目くらいの大きさ。最北端のバラ園と言えるかもしれません。
- みさき台公園
海岸線がとっても美し見える公園でキャンプ場にもなっています。私はオロロンラインの中ではここが一番好きな場所です。 - オトンルイ風力発電所
高さ99mもの巨大風車が28基も一列に並ぶ大迫力。まもなく建て替えられて少なくなってしまうのでぜひ見ておきたい。 - 最北端の温泉郷 豊富温泉
美肌や肌トラブルのある方に大人気、石油成分を含んだ珍しい温泉。 - 道道106号の絶景
オロロンラインの最北、天塩川河口から稚内へ向かう道はほぼ草しか無いけど絶景ポイントが多くある。
オロロンラインのまとめ
- 名前の由来は付近に生息するオロロン鳥。オロローンと鳴くらしい。
- 範囲は国道231号と231号。道道106号を加える場合も多い。
このブログでは、石狩川河口~天塩川河口と勝手に決めている。 - 走る方向は順光になる北向きがおすすめ。
- 夕日を見ながら走りたい場合も夏場は北向きがおすすめ。